先日、屋久島の川でツアー中に鉄砲水に遭遇しました。
よく、鉄砲水の前には、『水が濁る』や『泡が流れてくる』『生臭いにおいがする』などなどいくつかの前兆があるといわれていますが、その時の明らかな前兆は
『山は雨が降っているのに、水が澄んでいてしかも少なすぎる』
ということでした。
虫の知らせなのか、いつも行く川の中のには入らず、その先に進んでいたところ
『何かおかしい!』・・・すぐに川から上がって高い所で見守っていると、
みるみる川が濁って、木の葉が大量に流されてきました。
どこまで増えるんだろう?と観察していたら
川幅20メートルほどの所が水位1メートルくらい上がって来ました。
その時間 『約1~2分間』
もし洞穴的な滝に入っていたら・・・気づくのが遅れていたら・・・
エスケープルートを使って無事に帰りましたが、
自然の作用を体感していい勉強となりました。
おそらく、上流で土砂崩れ、倒木等で川がせき止められ、一時的にそこにダムができたのでしょう。
下流では流水量が減るため、水位が下がって来ます。
せき止めていた土砂もそのうち限界量を超え決壊。
一気に土砂が押し寄せてきたというように推測できます。
せき止めていた土砂の量や、地形によって鉄砲水の規模も変わってくると思いますが、
屋久島の川岸にはとんでもない場所まで流木が打ち上がっています。
テーマパークではない自然の中で遊びながら学び、
さまざまな現象を、残された痕跡から想像することがとても大事だと感じた日でした。