2012年8月28日火曜日

珍菌?

冬虫夏草とは昆虫やクモに寄生して、宿主から伸びたキノコのこと。
屋久島でよく見かけていたのは、これ・・・『カメムシタケ』です。
 
黒い子実体の頭部がオレンジ色でよく目立ちます。
夏には、あちこちで見かけます。

 
 
 
で、本題はこれ・・・『?』
誰なんでしょう?
標高1500メートルあたりで見つけたのですが、名前がわかりません。
子実体の形は、『クチキムシタケ』に似ているように思われます。
 
もしそうだとすると、珍菌の一つらしいのですが。
 
皆さんも、森歩きの時はミクロの世界に入り込んでみてください。
冬虫夏草・・・見つけると嬉しいですょ。
 

2012年8月27日月曜日

鉄砲水

先日、屋久島の川でツアー中に鉄砲水に遭遇しました。

よく、鉄砲水の前には、『水が濁る』や『泡が流れてくる』『生臭いにおいがする』などなどいくつかの前兆があるといわれていますが、その時の明らかな前兆は

『山は雨が降っているのに、水が澄んでいてしかも少なすぎる』

ということでした。

虫の知らせなのか、いつも行く川の中のには入らず、その先に進んでいたところ

『何かおかしい!』・・・すぐに川から上がって高い所で見守っていると、
みるみる川が濁って、木の葉が大量に流されてきました。

どこまで増えるんだろう?と観察していたら
川幅20メートルほどの所が水位1メートルくらい上がって来ました。

その時間 『約1~2分間』

もし洞穴的な滝に入っていたら・・・気づくのが遅れていたら・・・

エスケープルートを使って無事に帰りましたが、
自然の作用を体感していい勉強となりました。

おそらく、上流で土砂崩れ、倒木等で川がせき止められ、一時的にそこにダムができたのでしょう。
下流では流水量が減るため、水位が下がって来ます。

せき止めていた土砂もそのうち限界量を超え決壊。
一気に土砂が押し寄せてきたというように推測できます。

せき止めていた土砂の量や、地形によって鉄砲水の規模も変わってくると思いますが、
屋久島の川岸にはとんでもない場所まで流木が打ち上がっています。


テーマパークではない自然の中で遊びながら学び、
さまざまな現象を、残された痕跡から想像することがとても大事だと感じた日でした。





ミヤマカラスアゲハ

安房川リバーカヤックにて出会った、美しい蝶です。
 


カメラを構えるとパッと羽を広げてくれました。

ジャスミンのような香りを放って、河原に咲いているクサギの花の蜜を吸いに来たのでしょうか?

2012年8月3日金曜日

天文の森

台風10号が過ぎ、屋久島は穏やか・・・とはいきません。

南からの湿った空気が立ち込め、お天気は不安定。 島の南東部は時折スコールが降り注ぎます。

海上は10号のうねりとともに、東海上から11号のうねりも届き始めます。
河川は増水がだんだん引き始めていますが、まだまだ濁りがあります。

そこで昨日のツアーは『緑のカオス、天文の森』へ急きょ変更しました。 これが大当たり!

もともと私の大好きな森なのですが、昨日は格別でした。

濃い霧に包まれた巨木の森のむこうに、遠くの山々がうっすらと水墨画のように浮かび上がる。
森に立ち込める霧の一粒一粒に木々や苔の緑が反射して、夢幻の世界に引き込まれていく。
樹冠に叩きつける雨音が過ぎたと思えば、風に流された雲の切れ間から、射光が降り注ぐ・・・。

ツアー参加者の方たちは『夢の中だね・・・』と。

私のつたない写真はかえって載せない方がいいです。

海や川で遊べないときは雨の森を歩いてみてはいかがですか? 晴れた時とはまるで違う森の姿に、出会えますよ。