2011年10月30日日曜日

お宝・・・

最近、原の浜辺で珍しい貝を二つ拾いました。

一つ目はこれ。


裏返すとこんな感じ。



いまいち同定に自信がないのですが『ヒトエスソムラサキダカラ』だと思います。

珍しい貝を拾ったときは、なんだかわくわくと興奮するものです。
やはり絶対数の少なさというものは、本能的に人間の物欲をくすぐるのでしょうか?

私にとってはまさにお宝です。

そして二つ目はこれ。


これはいくつかある『キラーシェル(殺人貝)』と呼ばれる恐ろしい貝の仲間で、和名は『アジロイモ』という『イモガイ』の仲間です。

これは殻高が6cm程のものですが、同じ柄でこの倍ほどの殻高の『タガヤサンミナシ』などは実際に刺されて亡くなった方もいます。さらに、同じ魚食性のイモガイの仲間で最強の『アンボイナ』は屋久島の中でも亡くなった方がいるそうです。

貝ということで侮ることなかれですね。ちなみに矢舌(毒針)は30センチくらいが射程距離らしいです。

2011年10月28日金曜日

水温15度?

先日、この秋一番の冷え込みの中、沢登りに行ってきました。
寒いのは苦手なのですが、来春出版予定の屋久島のガイドブックの撮影ということで。

プライベートでは、もはや楽しめる水温ではないですよ。水温は15~16℃!

日差しのある中では、滝に打たれたり飛び込みをしたりも全く大丈夫でしたが、夕方になるとさすがに震えました。カメラマンさん以外はみんなハイポサーミア寸前。撮影のたびに思うのですが、カメラマンさんってみんな強靭ですよね。




沢遊びは来年の夏までおあずけです。

2011年10月21日金曜日

ニッポンの世界自然遺産ガイド

枻出版より『ニッポンの世界自然遺産ガイド』が発刊されました。



世界自然遺産に登録されている日本の4地域『小笠原・知床・白神山地・屋久島』を紹介しています。
単なるアウトドアフィールドガイドとは違っていて、各地の特色や歴史的な成り立ち、またはそこに踏み込む者としての気持ちの在り方まで考えさせられます。

私にとっても、自然の中での立ち方を見つめなおすいい機会となりました。

個人的には新谷さんの『知床エクスペディション』には是非とも一度参加したいです。
来年の6月あたりかな・・・?

屋久島の項で私も沢ガイドとしてちょろっと出ています。お求めは各書店で・・・。

2011年9月26日月曜日

夏が過ぎ・・・

今日の朝9時の気温、19℃・・・。
しとしと雨にアオモジの黄葉も冷たく濡れて・・・秋ですね。

今年の沢登りツアーも明日で打ち止めです。気温も水温も下がり、陽が差さない日は修行のようです。



でもお天気の日は、天然の岩盤浴で体を温めます。まるでヤクシマイグアナの群れです(笑


この滝のどこかに人がいます。さてどこでしょう?



10月はシーカヤックシーズンですよ。焚火料理のデイキャンプツアーがおススメです。


2011年9月15日木曜日

復活します。

忙しさにかまけて、永らくお休みしていました。


今週、来週の連休がヤマかな?と思っている矢先、台風で屋久島大荒れです・・・。
本日もあえなくツアー中止となってしまいました。


先日、我が原(ハルオ)集落の参詣登山『岳参り』に行ってきました。
集落の方々の無病息災、家内安全、豊穣、豊漁を祈願して集落の代表者が山に登り、
途中、花之江河と栗生岳の祠にもお参りをして最終的に益久神社の奥の院『宮之浦岳』に参ります。


里に残った方は里にある山口の神様、平石の神様へお参りをします。
山から下りてきた人たちには神様が付いているともいわれ、昔はみんな拝んでいたそうです。
私たちは公民館で『サカムカエ』というお祓いを受け、そのあと皆で労をねぎらい焼酎を酌み交わします。




明治時代などに行われていた原集落岳参りのルートは今では考えられないほど大変な道のりです。
一時は廃れたこういった行事も、だんだん世の中が変わるにつれその必要性が問い直されてきました。
我が集落も去年から復活して今年で2年目です。(簡素化した行事は続いていましたが。)



私自身、自然の中での立ち方を見つめ直すいい機会でした。

2011年7月20日水曜日

台風6号

台風6号は東方にそれたため、屋久島には前評判ほどの風は吹きませんでした。

でも、まだ飛翔能力が未熟なこの鳥は強風により墜落してしまい、登校中の息子に拾われました。

学校で保護していましたが、骨が折れたりはしていないようなので、もといた場所に返そうということになりました。

でも、まだ吹き返しのさなか・・・。一晩だけうちに泊めて台風一過、穏やかになったら空に帰っていくでしょう。


旅鳥のアマツバメ。空中生活のスペシャリスト。また旅を続けてほしいものです。

2011年7月11日月曜日

休日にも・・・

久しぶりの休日でしたが、友人と二人で沢登りに行きました。




こんなに毎日、海、山、沢と駆け回っていますが…やっぱり私たちは遊ぶことが仕事なんです。(子供と変わらないじゃないか!)


はじめていく場所もあり、あまりの絶景に大興奮!写真には写らないけどここは本当にすごいところでした。バカな私につき合ってくれたアカマッチョ君にありがとう。

2011年7月9日土曜日

デイキャンプツアー

本日のデイキャンプツアーのランチは、ショアーズ新メニュー『鉄鍋焼ビビンバ』でした。
暑い夏の食欲を刺激するのは、やっぱり香辛料ですね。本日のゲスト『食欲系女子』たちガッツリ喰らいました。温泉卵もバッチリで、この夏の定番メニューとして活躍するでしょう!


ホントは彼女たちがほとんど料理してくれて御馳走になったのはガイドの方でした!
焚火の前でキンキンに冷えたノンアルコールビールで乾杯・・・言うこと無しです・・・!



時間も忘れ、屋久島の海の楽しさ、豊かさ、美しさを存分に楽しんだね!
次回、3度目の屋久島はどこに行きましょうか?

2011年6月4日土曜日

ヤクシカを食べる

今日は朝から草払い作業でした。
この時期の屋久島の草木は連日の雨で勢いを増して、ほっておけば家をも覆い尽くしてしまいます。

その勢いに立ち向かうべく奮闘しましたが、半日であえなく退散・・・。屋久島の草木はホントに手強いです。すくすくと成長して、1年で直径5cmくらいの木に成長しますから。



というわけで、お昼からはお決まりの打ち上げでした。

でも、ただの打ち上げではありません。
草刈りの途中に、畑の罠にかかった2頭のヤクシカをさばいて食べようということになりまして・・・、
ヤクシカバーベキューとなりました。

シカを食べることについては賛否あるとは思いますが、私の考えは『屋久島の島内では食べましょう。』というものです。普通にさばいて、ありがたく美味しく頂きます。屋久島の恵みです。

小学生の子供たちも、私がシカをさばく現場を見ていましたが、いい勉強になったことでしょう。感覚的に『食』について掴んでいくと思います。私自身、未だこの辺の考えにはもやもやの残るところがありますので、経験を積むことで少しでも理解していこうと努めています。こういったものは理屈ではなく、体験がとても大事です。


背ロース、レバー、心臓の刺身と焼き肉を食べましたが、絶品のお肉でした。
明日、レバーの燻製を作ってみます。

写真だけ見るととってもグロテスクに見えるのでアップしないようにしておきます。

2011年5月25日水曜日

森を泳ぐ。

まるで水中の森を歩いたような、本日の太忠岳登山でした。


やっぱり森歩きは雨に限ります。
特にここの森は。(屋久杉ランド・小花山の森・天文の森)

この梅雨時を狙って森を泳ぎましょう!

2011年5月23日月曜日

チンスノーケル?

気象庁が九州南部の梅雨入りを宣言しました。ついに来たか!屋久島で生活するうえでは辛抱の季節です。

昨日は空港の近くを漕いだのですが、晴れ間もあり透明度も良く『沈スノーケル』を楽しみました。
スノーケルをつけて、カヤックごとひっくり返ります。リーフでも沖合いでも、行きたい場所に漕いで行っては、沈スノーケル。・・・海岸の公園から見てた方には、どう思われてるんでしょう?怪しすぎます・・・。

台風2号の動向も気になりますね。

2011年5月20日金曜日

吉田ロックガーデン


今の時期くらいから凪の日が多い吉田集落は、カヤッカーにとって楽しい遊び場です。
沖の方を漕いでもウミガメとの遭遇率抜群!


海岸寄りは花崗岩のロックガーデンです。時化の日は怖くて近づけない岩場も凪の日は格好の遊び場に変わります。船ではいけないカヤッカーだけのフィールドです。



カヤックから肉眼で見える浅瀬のサンゴや魚。屋久島の海の透明度は素晴らしいですよ。



大潮だった今日は海の幸もいただきワイルドランチとなりました。
海男二人で「こんなん喰うのー!」(ヒザラガイやフジツボも)と言いながら美味しく頂きました。


帰り道、気がつくと海の上に極太三段虹が・・・二段はあるけど三段まであるんですね!初めて見ました。

2011年5月11日水曜日

ゴールデンウィーク・ダイジェスト

今年のゴールデンウィークは屋久島らしい屋久島でした。

5/3 降っても晴れても熱いパドリングでした。雨の中これだけ遊べる「大人」が大好きです。

5/2 この方たちも・・・。ホントしょうがない「大人」でした。冷たい雪解け水の中で、死なない限りは泳ぎたいと・・・。

5/1 縄文杉ツアーもいいメンツそろいました!旅先での出会いはいいものですね。

4/30 わが子の小学校のモッチョム岳登山!屋久島の子供たちのたくましいことよ!下山後、付き添って登ったお母さんたちは泥のようになっていましたが・・・。

このあとはまたいつものように、公民館で焼酎飲みたちの宴でした。

2011年4月29日金曜日

ゴールデンウィーク突入

ゴールデンウィーク突入!本年度初のリバーカヤック&秘境の滝ツアーに行きました。

雪解け水に身が引き締まりますが、案外フードをかぶったレインウェアで滝行はオッケーでした。



アドレナリン分泌でノリノリになってきたところで、お決まりのダイブ・・・。あまりの冷たさに一気に冷めてしまいました。

幸い、雲ひとつないピーカン天気でしたので、天然岩盤浴で体はポカポカに復活!


帰りの向かい風にも負けず?無事生還。Uさんお疲れ様でした。



次回はシーカヤックツーリングですね!

2011年4月20日水曜日

屋久杉の行方は?

小さいながら、我が家のトイレの手洗いです。手洗い台は拾ってきた屋久杉!


屋久島では山奥で倒れた屋久杉が川を流れ、滝を落ち、あわよくば海までたどり着きます。海へ流れ出た屋久杉は浜へ打ち上げられ、たまたま出会った誰かに拾われます。

浜へ帰れなかった屋久杉は、そのまま黒潮に乗りはるかな旅を始めることもあるでしょう。
千年を森で過ごし、大海原へ旅立つ!すごい人生ですね。

その前に私に拾われた屋久杉は、いいことか悪いことかトイレの手洗いの台になってしまいました。

2011年4月17日日曜日

セルフビルド日記

家づくりもひとりでしていると思うようにはかどりません。1日やっても進んだのかどうなのか解らないくらいで・・・。
なので、やったことの記録としてブログにアップするようにします。
本日のお仕事:洗面・脱衣所のカウンターテーブル作り。


60ミリ厚の杉の板を2枚接いで作りました。塗装して、置き型の洗面台をのせます。

引っ越し予定日まであと20日ほど・・・。そろそろ追われてきました。

2011年4月14日木曜日

こいのぼり

モッチョムの上を泳ぐこいのぼり!子どもたちの健やかな成長を願うばかりです。



今月の30日はうちの子が通う神山小学校のモッチョム岳登山です。

島の汚点

本日は海辺の不法投棄を清掃、回収作業でした。

本当にひどい有様!


岩壁の崖をよじ登り、上からごみを浜辺に落としてそれをカヤックに積み込んで回収する作戦でしたが、でるはでるは…冷蔵庫に洗濯機にバイクに自転車、バッテリーに大量の農業用肥料袋。明らかに農家の人が捨てたのでしょう。


清掃後は綺麗になったようですが、積年の大量ごみは1日では無理でした。


救いといえば、新しいゴミは皆無だったということ。見たこともないジュースの缶や土に帰りかけた鉄くずなど、たぶん20~30年前のごみだったんじゃないかな。

今の屋久島にはそんなことをする人はいないと願っています。

2011年4月2日土曜日

スペシャルゲスト

本日のお客様は、お二人とも有名芸能人でした。おそらく毎日が超多忙な生活をされている中、今回グッドタイミングで屋久島旅行に来られたのでしょう。誰もいない栗生川でのんびりリバーカヤックでした。

『飛ぶ宝石』といわれるカワセミが3度も飛び、『天然記念物』のカラスバトも飛んで、野鳥の大歓迎を受けましたね!

お若いご夫婦ですが、お二人ともとても親切で自然な空気感を持っている方でしたので、私も気兼ねせず友達のように遊ばせて頂きました。



またいつか、屋久島に遊びに来て下さいね!

この方、ヤク中です


屋久島来島7度目の常連さんです。完全な『ヤク中』ですね。今回は、蛇の口の滝ハイキング、モッチョム岳登山、トローキの滝カヤックでした。屋久島南東部、神山スペシャルツアーです。

パワフルな体育教師の彼女にはいつもいろんな刺激を受けます。
多感な時期の子供たちを愛情を持って怒鳴り散らす『やさしい先生』です。

さて8度目はどこに行こうか?だんだんネタに困り始めました(笑)。

子持ち・・・


これはコモチイノデという屋久島固有のシダです。子持ち・猪手です。ほら、よく見ると子供がくっついていつでしょう。子だくさんなのもいます。イノデはイノシシの腕のように毛むくじゃらな葉柄があるからでしょう。わが子の面倒をみるお父さんといった所でしょうか?自分とややかぶる気がして愛着があるシダです。

西部林道ツアー


屋久島西部林道の巨大ガジュマルです。まるでサグラダファミリアのようないでたちですね。ここに来るとなんだか落ち着きます。圧倒的な植物の生命力を前にして、小さな自分を謙虚に受け止められるといった風でしょうか?


これは、へんてこりんな花をつけた『ナンゴクウラシマソウ』。うらしま太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てて名付けられたそうですが…愛嬌のある植物ですね。私には地面近くにある花が目立てないため、『花はここだよー!』と手を挙げて虫に呼び掛けているように見えますが、さてどうでしょう?

相棒



この春から私の相棒として海に出てくれている『スパルタンアラシ』です。とてもなじみやすい乗り味の艇で、海上で機敏に動きます。デッキが低いため風の影響も受けにくいようで、この日も強風の中突き進んでくれました。


この直後、ウミガメを発見!写真に収めようとカメラを構えてシャッターチャンスを待ち続けていたその時、
横から来た大きなうねりにおもわずバランスを崩し、あえなく『沈』しました。油断禁物!!ウミガメさんにしてやられました。

初めての道

長いこと屋久島に住んでいますが、近くに住んでいるのに登ったことがなかった登山道をいきました。

この辺はシカが少ないため、下草が茂り森の密度も濃い感じがします。
山道も小道で、けもの道みたいです。

道が不明瞭なため気軽に行けるところではありませんが、ばかでかい岩屋があったり、滝を上から見下ろしたり、エメラルドグリーンに透き通る淵で休んだり・・・。

こんな気持ちのいいところが近くにあったなんて、まだまだ遊び不足でした。ここは定番の散歩道になりそうです。